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長崎の交通事情

 


 

旅先でレンタカーを借りて自由に行動する

というのは、ドライブ気分も満喫できて、なかなか楽しい選択だと思う。

…… が!

こと長崎市内に関しては

それはあまり良い選択ではないように思える。

 


 市内の渋滞ぶり
 

そう思う理由のひとつは、まず市内の渋滞ぶり。

長崎の道は、海と山に囲まれている為か

どこへ行くにも市の中心部を通るような構造になっている。

そのせいで、どこへ行くにも渋滞に巻き込まれる。

特に土日の昼間とか、平日の通勤時間帯は混んでいる。

また無料駐車場のような類は皆無で、

東京都内ほど高くはないにせよ

それなりの料金をとられ、決して安くはない。

(1時間250円前後のところが多いかな)

 


  泣きそう&冷や汗たらたら
 

車での移動がおすすめでない、もうひとつの理由は

電車も一緒に道路を走っていること。

これが慣れてないと案外戸惑う。

電車も一緒に走る為、かなり複雑なことになっている長崎駅前の交差点

私は長崎に来たばかりの頃、信号で黄色の矢印が出たので

「よくわからないけど、とりあえずGO!」

と発進したら、走り出したのは私の車と電車だけだった…(汗)

また、右折する時などは特に注意しないと

電車にクラクションを鳴らされてしまったりする。

(ぶつかっているところも2回くらい目撃した)

一体どうなってるんだ?という感じの右折シーン

それと。

私はけっこう

「ま、てきとーに走ってればどっかに着くだろ」

と思って知らない道でも走ってしまうことが多いのだが

長崎でそれをやっていたら、途中から一方通行になり

やがて道が細くなっていって、

ついには車で通るのはおよそ場違いな感じの

商店街の路地に出てしまった。

かと言ってバックで引き返すわけにも行かず、結局

花屋のおばちゃんに商品をどけてもらったりして

冷や汗たらたら&泣きそうな状態でそこを通過。

二度とこのあたりには車で来るもんか、と思った。



  路面電車

市内観光の定番はやはり、路面電車。

路面電車の良いところは、

距離に関わらず料金が1回100円、と単純明快なところ。

このシンプルさが受けて、観光客・地元民を問わず利用客は多い。

※2009年10月から120円になりました。

市内観光の定番、路面電車

ちなみにこの100円という料金は、

全国の路面電車の中で一番安い。

いや、路面電車に限らず

各社地下鉄・JR線などの初乗り運賃と比較しても一番安い。

また、この手の公共交通機関は

助成金をもらって運営しているところが多いそうだが

長崎の路面電車は黒字経営の為、

市からの助成金も一切無しだという。

(なんだかえらいぞ!)

路面電車の行き先は4つある。

・赤迫(あかさこ)

・蛍茶屋(ほたるじゃや)

・正覚寺下(しょうかくじした)

・石橋(いしばし)

それぞれがどこに向かうのか、

大雑把に覚えておくと、たぶん役立つ。

路線図 (長崎電気軌道株式会社)

 


 高速バス

長崎空港←→長崎市内の往復には高速バスを利用する。

所要時間は1時間くらい。

長崎駅前に発着する県営バス

新地ターミナル(中華街のすぐ近く)に発着する長崎バス

と2種類あるので

往復チケットなどを買う場合は要注意、と思いきや

これがどっちでも使える。(^^;)


 


 交通マナーについて

ところで、交通マナーについてちょっとひとこと。

長崎の交通マナーはあまり良くない。

渋滞の交差点に突っ込んで道をふさいでしまったりとか

車線変更したい車がいても入れようとしないとか。

もちろんこういうことは長崎に限らずどこでも見られるし

みんながみんなマナーが悪いわけではない。

が、けっこう目立つのは事実。

(狭いところに車が多いから目立つんだろうか?)

バスとかタクシーさえもそう。バスは

「危険ですからバスが止まってから席をお立ちください。」

と書いてあるくせに、乗客が座る前に走り出す。

(さすがにタクシーは座ってから走るけど)

しかし一方長崎は、人口あたりの交通事故による死亡者が

全国で一番低い県でもある。

でもこれ、単に市内はスピードが出せないからではないだろうか?

まぁ、いずれにせよ

命まで取られることはめったに無いから

その点では安心できるということか。

 



 


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2003.3